こんにちは、パンチです。
読書好きの人にとって、「いつかは読まなきゃ」と思わされる作家っていませんか?
僕にとって、それが村上春樹でした。
・世界的に評価されている
・ノーベル賞候補に毎年名前が挙がる
・読者も熱狂的なファンが多い
だけど──
いざ読んでみると、
「……え? これの何がそんなに?」
ってなるやつ。
今回は、そんな村上春樹という作家の「何がすごいのか」を、わからないなりに掘り下げてみた記事です。
目次
村上春樹がすごいと言われる理由(らしい)
村上春樹のすごいところ①:文章がめっちゃスムーズ
たしかに文章は読みやすい。
説明くさくないし、軽やかで、おしゃれ。
でも、スラスラ読めるのに、なぜか頭にはあまり残らない。
まるで良いジャズをBGMにしてるみたいな感じ。
だからなのか──
「意味はわからんけど気持ちいい」って現象が起こる。
これ、もしかして技術的にはめっちゃすごいのでは?
わかってないなりに、そう思いました。
村上春樹のすごいところ②:みんなが語りたくなる
ネットや本屋で「春樹論」は山ほどある。
「なぜ羊なのか」「なぜ井戸に落ちるのか」みたいな考察が延々と続いてる。
つまり──
みんなに“語らせる”力がある。
わからないからこそ、考える。
考えるからこそ、語りたくなる。
これ、ビジネス的に見てもめちゃ強くないですか?
“わかりやすさ”ではなく“解釈の余白”を提供しているのかもしれない。
村上春樹のすごいところ③:翻訳っぽい日本語
村上春樹の日本語って、独特なんですよね。
「それから僕は静かにバーボンを飲んだ」みたいな。
日本人の会話じゃない。でもかっこいい。
で、これが海外ではすごく翻訳しやすいらしい。
だからノーベル文学賞に近いとも言われる。
自分の文体が「世界向け」って、たぶん唯一無二。
村上春樹のすごいところ④:孤独と喪失と猫
春樹作品に共通するテーマはだいたい決まってます。
- 喪失
- 孤独
- 意味のない日常
- それでも淡々と生きる
- そして猫とジャズと村上ラーメン
これがハマる人には、「人生が救われた」レベルで刺さる。
ただ、僕には……
いや、わからんかったんですよね。
副音声レビュー:わかってるつもりで、全然わかってなかった話
実は僕、春樹作品を何冊か読んでます。
でも正直、「これは名作だ!」って感動した記憶はほぼないんです。
むしろ「……で?」ってなることが多かった。
それでも、不思議なことに「また読もうかな」と思ってしまう。
たぶん春樹作品って、
「物語を味わう」のではなく「空気に浸る」読書なんですよね。
登場人物も淡々としてるし、話の起伏も控えめ。
だからなのか、ページを閉じたあとに“妙な静けさ”が残る。
わからないままでいい。
それを肯定してくれるのが、村上春樹なのかもしれません。
村上春樹に入門するならこの本
「春樹作品、いきなり長編はちょっと……」という人に向けて、
初心者でも読みやすい短編・中編だけを選んでみました。
① パン屋再襲撃
意味があるようでない、不条理系の傑作短編。
でも読んでて楽しい。不思議に満たされる。
② 神の子どもたちはみな踊る
震災後の日本を舞台にした短編集。
淡々としつつも、内面の揺れがじわっと伝わる1冊。
③ 東京奇譚集
“ちょっと不思議な話”を集めた短編集。
日常の裏側がふっと見える瞬間が、妙に印象に残る。
まとめ:で、村上春樹ってすごいの?
結論から言うと──
僕には、やっぱりよくわかりません。
でも、それでも読んでしまう。
読後に残る「何だったんだろう…」っていうモヤモヤさえ、
もはや“体験”として価値があるのかもしれません。
村上春樹って、わからなさを肯定してくれる作家なんですよね。
読書って、わかることだけがすべてじゃない。
そんな当たり前のことを、わからせてくれる。不思議な作家です。
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