どうも、言葉にこだわるタイプの人、パンチです。
今日はあの語りが刺さるラジオ『東京ポッド許可局』が好きな人向けに、
「これ、読んだら絶対うずうず語りたくなる!」って本を紹介していきます!
「屁理屈だけど考えさせられる」
「どうでもよさそうな話題が、なぜか深くて面白い」
そんな“脳みそにちょっと引っかかる本”ばっかりです!
目次
1.『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』塙宣之(ナイツ)
敗者だからこそ語れる“笑いの真実”を全部ぶちまけた、現代漫才の教科書。
2018年、M-1審査員としても話題になったナイツ塙さんが、
漫才という芸術を40年以上研究し続けた“笑い脳”で解剖しまくった一冊。
M-1で勝てなかった関東芸人だからこそ見える、ツッコミ全盛時代、フリートーク、そしてヤホー漫才の誕生秘話まで。
「なんであのネタはウケたのか?」を、感覚じゃなくて“構造”で語ってくれる感じが許可局っぽい。
許可局の「屁理屈こそロマン!」みたいなノリが好きな人にはドンピシャ。
芸人論というより“社会論としてのお笑い”を読みたい人にもおすすめです。
2. 『正直申し上げて』能町みね子
怒ってるのに、なんかやさしい。ツッコんでるのに、どこか笑える。“日常の違和感”をすくい上げる毒エッセイ。
テレビ・芸能・ネット・社会…
「なんとなくモヤモヤしてるけど、うまく言えない」ってことを、能町さんが“ちょうどいい言葉”でスパッと切ってくれます。
「あの感じ、みんな思ってるでしょ?」
っていう“空気の正体”にやさしくメスを入れていくスタイルが、とにかく気持ちいい。
「語ることで違和感を浮き彫りにしていく」タイプの本であり、
なおかつ笑いと知性がバランスよく混ざった、超局員向けエッセイです。
3. 『ヘンな論文』サンキュータツオ
最高にムダで、最高に面白い。知的興奮しかない“珍論文”の宝庫!
ご存じ、許可局の中の人。
でもそれ抜きにしても、面白すぎる。
「おっぱいの揺れとブラのズレ」「カップルはなぜ斜面に座るのか」「猫は本当に癒しているのか」
──そんな“どうでもよさそうなテーマ”を、大マジメに研究してる人たちがいます。
この本は、そんな「人生をかけてくだらないことを研究した人々」の熱量を、
芸人サンキュータツオが“学者ゴッコ的視点”で解説&ツッコミまくる知的エンタメ本です。
許可局の「くだらないことを本気で考える」ってスタンスが好きな人には、ド直球。
特に「研究者って最高に愛おしいな……」と思えるようになります。
「論文ってこう読むのか!」という視点も得られて、
雑談ネタにも最適。だけど笑って終わりじゃなく、どこか心が震える不思議な読後感もあります。
4. 『ナナメの夕暮れ』若林正恭
「おじさんになって、世界を肯定できるようになるまで」の葛藤と変化を描いた集大成エッセイ。
スタバで「グランデ」って頼むのが恥ずかしい。
ゴルフに夢中なおじさんを見ると、なんかムカつく。
そんなふうに、世の中をずっと“ナナメ”から見てきた若林さんが、
四十を前にして少しずつ「ナナメ」の角度を緩めていく話。
許可局でいうと、“おじさんであることの受け入れ方”に近いトーン。
ひねくれながらも、なんとか他者とつながろうとする感じがめちゃくちゃ局的です。
日々の違和感、年齢とともに変わっていく価値観、仲間との関係性、そして「世界の肯定の仕方」。
“人見知り芸人”の6年間の思索と心情の変遷がじんわりと刺さってくる一冊です。
5.『なんで僕に聞くんだろう。』幡野広志
誰かに相談したいけど、誰にも話したくない。そんなときに読む“答えのない答え”。
写真家・幡野広志さんが、がんを公表したのちに届くようになった数々の人生相談に、
真正面から、でも斜めからも、やさしく応えていくエッセイ集。
「誰に聞いていいか分からないから、たぶんあなたに聞いてるんです」
という相談者の気持ちを、ちゃんと受け止めてくれる。
「人生に正解はない。でも考えることはできる」
という態度をそのまま文章にしたような1冊。
独特の距離感で語られる答えは、きっぱりしてるのに押しつけがましくない。
おわりに
というわけで、東京ポッド許可局ファンに刺さる本を紹介してきました。
くだらないのに、なぜか考えさせられる。
笑ってたら、ちょっと泣きそうになる。
そんな“語りたくなる本”こそ、まさに許可局的。
ひとりで読んで、誰かと語りたくなる。
そんな1冊が見つかったなら、それだけで大満足です。
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